流れ星が消えないうちに
あらすじ
恋人を失ってしまって以来玄関でしか眠れない奈緒子。親友の恋人(奈緒子)と現在付き合ってる巧。それぞれ悩みを抱えてる中、単身赴任しているはずの奈緒子の父が突然戻ってくる話
感想
一見、恋人を亡くした奈緒子と現恋人である巧の二人が悩み苦しむ話かと思えばそうではなく家族の絆であったり、巧の高校時代のというもが話の中心であるように思える。
悲しみを癒してくれるのは時間だけで、どんなに辛くても朝が来ていつか私は彼のことを忘れてしまうかもしれない。と思い悩む奈緒子の姿とか親友の恋人を取ってしまったことに後ろめたさを感じる巧とかなかなか共感が得られる。ただ、少し残念なのは少々いろいろなテーマを詰め込みすぎてるんじゃないかなと思えること。
あと、巧と奈緒子が付き合うことになったのか?その過程が語られていないだけに結構不思議に感じる。
奈緒子の父と母が夢の相違で戻ってくる話もいいんだけど圧倒的にページが足りない。私はこの父の話の部分が結構気に入ってるだけに奈緒子と巧の話で終わってしまったのが残念。
評価★★★★/5
- 作者: 橋本紡
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/02/20
- メディア: 単行本
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