半分の月がのぼる空6
ついに最終巻です。この本は私は毎回読むたんびに泣くのですが今回は泣きませんでした(笑)大まかなあらすじとしては里香と祐一は病院を退院して同じ高校に通ういます。
その二人のエピローグとその周囲の人々のその後を描いています。
今回はこの本単体としてはひたすら退屈でなにげない日常を描いているにすぎないのですが続き物としてはすばらしいです。結局、里香は生きていますが明日死んでしまうかもしれないし10年後かもしれない。
もちろん人は誰しもいつか死ぬわけですが里香は普通の人よりも退院後も死を背負って生き続けなくてはなりません。祐一はそんな里香とともに生きることを選んだ。そんな話
私としては最終巻として大満足です。1巻か2巻を読んでいたときは絶対里香は最後に死んでしまうに違いないと思ってましたから。でも、安易なハッピーエンドでもバットエンドでもない未来を彷彿とさせる終わりかたは好感が持てます。
このシリーズを未読の人はぜひとも1巻から読んで欲しいです。
評価★★★★/5
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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