【感想】ストーリー・セラー

ルルドルフ春眠日記

都内で気ままに投資とラノベの感想やらを綴る

ストーリー・セラー

      2017/03/02

あらすじ

作家をなりわいとしている妻と結婚してが余命宣告を受けて妻が亡くなるまでの話を綴ったサイドA。
作家をなりわいとしている妻と結婚してから余命宣告を受けて夫が亡くなるまでの話を綴ったサイドB。

感想

相変わらず読みやすくってサクサク読める。
サイドAもサイドBも基本的に同じ会社でどちらも妻も夫も風変わりで魅力的だ
そして、変わらないところは夫は妻の書く小説が大好きであると言う点。
ただ、各所でも言われているように「私が考えたさいきょーのおっと」臭はするが
この作者の持ち味はベタ甘であると言うことなので個人的にはあまり気にならなかった。
サイドAの作家の妻の言葉のチョイスがすごく好きで主人公である夫の視点を通して
とてもコミカルになっている。
そのせいか最後の手紙とかぐっとくる。
サイドBもひたすら作家である妻を甘やかすの好きな図と言うのがなかなか微笑ましい。
最後の最後にこのサイドAとサイドBの話は現実じゃないのであると言う風に示唆されていて
果たしてこれは劇中劇なのか現実なのかと答えは読者に委ねますよ方式のお陰で
希望に満ちた余韻に浸れる。
評価
☆☆☆/5
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